運営方針・目的

働く意欲と能力のある障がい者が企業で働けるよう、実際の商品加工作業を通じた就労訓練の場を積極的に提供し、施設利用者の将来的な自立及び自活に向けた礎を築いていくことを基本方針とします。

また、利用者様が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるように支援していきます。

設立の経緯(依田理事長の想い)

山梨県甲府市内で魚問屋「有限会社依田水産」を営む私たちは、自分の子どもが障がいを持っていることから、障がいを持った子どもたちが、将来少なからず親から自立しなければならない局面を迎えなければなりません。

しかし現社会ではあまりにも障がい者を取り巻く環境は、地域社会の一員として自立し、活動する環境に恵まれないことや働く場があまりに少ない事を痛切に感じました。

こうした雇用環境の改善に微力ですが自ら正面から取り組もうと決意しました。

最初の取り組みとしては、まず自分の会社で積極的に障がい者の皆さんを雇用しました。雇用してみますと障がいの程度をよく見極める事で個の力を見出せ、他の従業員との暖かい理解も生じ、会社の一員としての役割もこなし働いてくれることがわかりました。そして決して多くない給料で働いた子供たちが一生懸命、貯金をして親に自動車を買ってあげたとうい事例に遭遇し感激して涙を流したことがありました。

こうした中、障がいを持つ子供さんの父兄から雇用の依頼が急増しました。その依頼全てに対応しきれない事や障がい者自身が色々な職に就いて、一歩でも自立するための訓練が出来る施設の必要性を痛切に感じてきたことから社会福祉法人ピースの会を設立することになりました。